青葉印刷の名刺のこと その2
制作部の浅野です!さて、前回は後輩の阿部くんが思う「名刺にとって大事なこと」や今回作ったの青葉印刷の名刺のコンセプトなどを聞きました。今回はその名刺を実際に見ながら、引き続きいろいろ質問していきたいと思います。
浅野:それでは今回もよろしくお願いします。
阿部:よろしくお願いします。
浅野:じゃあ早速、今回作った名刺を見せて下さい。

浅野:おおぅ…えーと…ふざけてる?
阿部:大真面目です。
浅野:……まぁでも、たしかにこれ渡されたらいろいろ突っ込みたくなるね。今回デザインして、意識したことがあれば教えてほしいんだけど。まず表面。結構シンプルだけど、なんで?
阿部:表面は、名前とか社名、住所みたいな絶対に伝えないといけない情報のそばには、余計なものはあまり置かずに、できるだけ「シンプルで見やすく」を心がけました。
浅野:なるほど。たしかにそこが伝わらないと渡す意味が無くなるもんね。じゃあ、ロゴマークの事を聞きます。
名刺と一緒に会社のロゴもこれからこのデザインに変わる訳だけど、この新ロゴのコンセプトも教えてもらっていい?
阿部:コンセプトというか、ロゴの意味なんですけど、まず家の形をしてる部分が「お客様」をイメージしてます。
で、最後の「A」の人物のシルエットは「我々」です。この名刺の裏面とかうちのホームページにも載ってるように青葉印刷は「いつもそばにいる」とか、「いつでも駆けつける」みたいな事をモットーにやってますよね。だから、お客様の方を向いて、歩み寄ってる様な感じにしました。
それとお客様の部分から芽が出てますよね。これは今「お客様がやろうとしていること」をイメージしてます。
我々がその「芽を大きくするお手伝いをさせていただく」みたいなイメージです。まぁうちの屋号の「青葉」とも掛けてるんですけどね。
なんか全部ニュアンスで伝えるような感じで申し訳ないです…(笑)。ちゃんと伝えられるようにこれからも精進します。

浅野:わかりました。じゃあ色は?これは「CMYK」だよね?
阿部:そうです。うちはチラシみたいな印刷物のデザインもしてるし、看板だとか、ノベルティの仕事をすることもあります。
そして、これから他のこともいろいろしていきたいとも考えてます。でも、うちはあくまでも「印刷会社」です。印刷における色の基本であり、それぞれを掛け合わせるとすべての色を表現できる、「C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)」。
この4原色で表現する事は、ロゴを考える上で最初に決めました。
浅野:そっかなるほどね。たしかに私達印刷会社にとって「CMYK」の4原色は基本だもんね。それじゃあ裏面の質問をしていきます。
えー……なんかあなたの顔面がすごい主張してるんですけど、これを入れたのはなんで?
阿部:そりゃもちろん顔を覚えてもらうためです。まぁ覚えてもらうためだけなら写真でいいんですけど、こっちの方がインパクトがあると思うし、食いついてもらえるかなと思って。
浅野:たしかに写真よりはインパクトあるねこれ。じゃあ、このフキダシの中の「この道10年の風格がどうしても出ません。悩んでいます。」ってコピーみたいなのはなに?
阿部:この部分は使う人に自由に考えてもらいます。自己PRみたいなことでもいいし、好きなものとかを書いてもいいと思うし。真面目に会社のアピール的なことを書いてもいいと思います。とにかく前回言ったとおり、これは『「個」を前面に押し出す名刺』ですから、使う人に自由に考えてもらって、文字通りその人の「個」を主張してもらいます。
浅野:なるほど。コンセプトがそうだもんね。ちなみに、阿部くんはなんでこの内容にしたの?
阿部:これねー。マジの悩みなんですよ!僕20歳からずっとこの業界にいてるんです。だから今年で13年目なんですけど、10年選手の風格というか、なんか「安定感」的なものが無いので欲しいのです。
浅野:たしかに無いね(笑)
阿部:やかましいわ(笑)先輩ならフォローしなさいよあなた。

浅野:(笑)でもその悩みを言ってる名刺の中の阿部くんがすごい笑顔なのはなんで?
阿部:あーそれは、表情はすごいポジティブなのに、言ってることがなんかネガティブだったら興味を持ってもらいやすいかな、と思って。
浅野:あー、ギャップね。いろいろ仕掛けがあるのはわかりました。でも名刺として効果があるのかもしれないけど、なかなか使い所が限られそうだねー。営業さん困るんじゃないの?
阿部:ですよね(笑)なので裏面の印刷は自由にしてもらうようにしました。営業さんの中で「営業品目」だけを入れたい方がいたり、「裏面は白紙のものも欲しい」みたいな方もいるんで。でもこうなっちゃうと、この名刺が本当に選ばれたのかどうか分からなくなるんですけどね(笑)いや、ほんとに(笑)
僕は正直どちらも持っていただきたいですね。一応デザイナーがいる会社だから、こういったものを使っていく上でハードルが低いし、面白いと思うんですよね。あと、今回は自社の名刺ということで自由度が高かったからこうしたんですけどお客様からご依頼の場合は、もちろんご希望に沿ったモノを目指して制作しますよ。
浅野:安心しました。じゃあ聞くことも聞いたんで、終わりたいと思います!
機会があればまたいつかやりましょう。それでは、「青葉印刷の名刺のこと」でした!